奈良市登美ケ丘で糖尿病、腎臓病、リウマチ、内科なら『はらだ糖尿病・腎・内科クリニック』へ。風邪等の一般内科や、これまでの幅広い専門医としての知識と経験を生かし、腎臓病、糖尿病、循環器病、リウマチなどの専門診療、合併症予防のための診療を行ってまいります。

糖尿病内科について

糖尿病内科について

糖尿病内科糖尿病はインスリンの作用が低下するために、血糖値が上昇する病気です。血糖値の高い状態が持続すると、全身の血管が障害され様々な糖尿病合併症が発症します。その中でも小さい血管が障害され発症する3大合併症(糖尿病網膜症、糖尿病神経障害、糖尿病性腎症)と大きい血管が障害されて起こる脳心血管疾患には特に注意が必要です。
これらの糖尿病合併症を予防するためには、早期発見と早期治療が大変重要とされています。しかし、糖尿病には症状が乏しいことが多く、大きな合併症が起こってから診断されることが少なくありません。したがって、健康診断で血糖値が高いとか尿糖が出ていることなどを言われたら、できるだけ早期に医療機関を受診する必要があります。
健康診断で血糖値が高い、尿に糖が出ているなどの異常を指摘されたり、のどが渇く、頻回に尿に行きたくなる、体重が急激に減っている/増えている、家族に糖尿病の人がいて自分も大丈夫か気になる、その他気になる症状がある場合には、当クリニックを受診して下さい。

糖尿病

インスリンは体内で血糖値を下げることができる唯一のホルモンであり、膵臓のβ細胞という細胞から合成・分泌されています。
糖尿病は何らかの理由によってインスリンの作用が低下するために、血糖値が上昇する病気です。

インスリン作用の低下には、

  1. 膵臓のβ細胞からのインスリン分泌が低下する「インスリン分泌不全」
  2. 膵臓からインスリンは分泌されているが、効果が十分発揮されていない「インスリン抵抗性」

によって起こるとされています。
糖尿病はこれらのインスリンの作用低下の原因によって4つの種類に分類されています。

糖尿病の原因

糖尿病と糖代謝異常*の成因分類

  1. 1型 (膵β細胞の破壊, 通常は絶対的インスリン欠乏に至る)
    1. 自己免疫性
    2. 特発性
  2. 2型 (インスリン分泌低下を主体とするものと, インスリン抵抗性が主体で, それにインスリンの相対的不足を伴うものなどがある)
  3. その他の特定の機序、疾患によるもの(詳細は Table 2参照)
    1. 遺伝因子として遺伝子異常が同定されたもの
      1. 膵β細胞機能にかかわる遺伝子異常
      2. インスリン作用の伝達機構にかかわる遺伝子異常
    2. 他の疾患, 条件に伴うもの
      1. 膵外分泌疾患
      2. 内分泌疾患
      3. 肝疾患
      4. 薬剤や化学物質によるもの
      5. 感染症
      6. 免疫機序によるまれな病態
      7. その他の遺伝的症候群で糖尿病を伴うことの多いもの
  4. 妊娠糖尿病

注:現時点では上記のいずれにも分類できないものは分類不能とする.
* 一部には, 糖尿病特有の合併症を来たすかどうかが確認されていないものも含まれる.

糖尿病 55 (7): 485-504, 2012

1型糖尿病

膵臓のβ細胞が自己免疫の異常など何らかの原因によって破壊され、インスリンが分泌されなくなるために起こる糖尿病です。はっきりした原因は同定されていませんが、遺伝とはあまり関係ないとされています。
発症時期としては、25歳以下の若年者に多いとされていますが、どの年齢層でも発症します。
発症から数日でインスリンが全く分泌されなくなり、急激に発症する場合もあれば、数ヵ月から数年かけて緩徐に発症することもあります。
なお、このタイプの糖尿病は、インスリン分泌の低下が原因であるため、基本的にはインスリン注射が必要となります。

2型糖尿病

日本人の糖尿病の90%以上がこのタイプの糖尿病とされており、一般的に糖尿病とは2型糖尿病のことを指します。
発症要因としては、遺伝的な要因(血族に糖尿病の方がいるなど)に加えて、過食、肥満、運動不足、ストレス、加齢などの環境要因が考えられており、生活習慣病の1つとされています。
2型糖尿病は、インスリン分泌量の低下、分泌タイミングの遅延、インスリンが効きにくくなること(インスリン抵抗性)によって発症するため、患者さんの状態によって治療が異なります。しかし、様々な新薬の登場によって、糖尿病の治療は飛躍的に進歩しています。

その他の原因による糖尿病

膵臓がんなどの膵臓病、甲状腺や成長ホルモンの異常、肝臓病、ステロイドホルモン薬の副作用、遺伝子の異常などによって糖尿病が起こることがあり、二次性糖尿病と呼ばれます。

妊娠糖尿病

妊娠中にはじめて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常のことを妊娠糖尿病と言います。
妊娠中は胎盤からインスリンの作用を抑えるホルモンが作られるため、母体の血糖値が上昇しやすくなります。母体の血糖値が上昇すると胎児の血糖値も上昇し、母子ともに悪影響を及ぼします。したがって、妊娠糖尿病は厳格な血糖値の管理が必要です。食事・運動療法が不十分な場合は、内服薬が使用できないため、インスリン治療が必要となります。

三大合併症・脳心血管疾患

血糖値の高い状態が持続すると、血管が障害され様々な糖尿病合併症が発症します。その中でも小さい血管が障害され発症する3大合併症(糖尿病網膜症、糖尿病神経障害、糖尿病性腎症)と大きい血管が障害されて起こる脳心血管疾患には特に注意が必要です。

3大合併症(細小血管合併症)

糖尿病 三大合併症

これは、と覚えましょう。

糖尿病神経症(:神経の障害)

神経は全身の臓器の存在するため、様々な神経障害が起こります。物が二重に見えるようになる、片側の耳が聞こえにくくなる、手足のしびれ、立ちくらみ、上半身だけに汗をかくまたは汗を全くかかなくなる、運動しても脈が速くならない、便秘、尿が出にくくなる、勃起障害など様々な症状が出現します。

糖尿病網膜症(:目の障害)

血糖値が高い状態が続くと眼の血管が障害され、糖尿病性網膜症が起こり、進行すると失明してしまうことがあります。糖尿病性網膜症は緑内障に次いで中高年の失明の2番目に多い原因ですが、早期発見と早期治療により進行を遅らせ、失明を防ぐことができます。

糖尿病(性)腎症(:腎臓の障害)

腎臓の血管が障害されると糖尿病性腎症と呼ばれる重篤な腎障害が発症し、透析をしなければならなくなることがあります。現在、新規に人工透析が開始される40%の方が糖尿病性腎症であり、1998年以後、透析療法が必要となる原因の第1位の腎臓病となっています。
そのため、厚生労働省としても糖尿病性腎症の重症化予防が必要であることを指摘しており、糖尿病性腎症重症化予防プログラムを作成しています。

脳心血管障害(大血管障害)

糖尿病 脳心血管合併症

これは、と覚えましょう。

足病変(:壊疽)

血糖が高い状態が持続すると足の大小の血管が障害され、末梢血管障害が起こります。最初はしびれや靴を履いているのに砂の上を歩いている感覚を自覚します。そのうち歩いていると足の痛みを感じ、休憩すると痛みがなくなる症状が出現します。さらに進行するとしびれや痛みを感じなくなり、気がついたときには足が紫色や黒色に変色し、足が腐って(壊疽)しまいます。

脳血管障害(:脳)/心血管障害(:虚血性心疾患)

糖尿病の人は糖尿病ではない人の2~3倍、脳心血管障害を発症しやすいと言われています。実際、脳梗塞を起こされた約半数、心筋梗塞を起こされた約3分の1の方が糖尿病であったことが報告されています。

糖尿病合併症が起こると体に重大な後遺症が残ったり、最悪の場合には死亡してしまうことがあります。さらに、糖尿病患者さんは、糖尿病でない方に比べて癌が起こる危険性が高く、また癌の予後が悪いことが知られています。
さらに糖尿病は、白血球や免疫に関わる細胞の機能が低下するため、尿路感染症、呼吸器感染症、胆道感染症、皮膚感染症、歯周病などにかかりやすいことが知られています。すなわち、「糖尿病は万病のもと」とも考えられます。
糖尿病のことで心配なことがあるようでしたら、気兼ねなく当クリニックにご相談ください。

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